コラム
家の中のいろんな表情が楽しめる、スキップフロアの魅力。
スキップフロアという空間の作り方はご存知ですか? 部屋と部屋とを階段でつないでいく、というイメージです。 空間の一体感を出したい、というご希望をお持ちの方や、変化に富んだ空間が欲しい、という方にピッタリくるのではないでしょうか。 では実例を見ていきましょう。 |
リビングスペースとダイニングキッチンに高低差を設けることにより、 壁を作らずとも、パブリックとプライベートな空間の使い分けが出来ます。 プライベートな空間であるダイニングキッチンは少し天井が低く落ち着いた空間とすることで、家族を近く感じることができます。 天井が高くなったリビングはより広がりを感じることが出来て、開放感のあるスペースとなっています。 |
こちらも、リビングとダイニングキッチンをスキップフロアで繋いだ例ですが、段差が多く、天井高の違いも大きいです。 これにより、ハッキリとした領域の違いが出てきますね。 パブリックスペースであるリビングは、より落ち着きのあるくつろげる雰囲気になっています。 ただ、上部では繋がっているので、家族の存在は互いに伝わり、どこにいてもつながりのある空間に仕上がっています。 |
パブリックスペースに連続して、プライベートな空間を作った例です。 グループホームでみんなが集まってくるサロンから数段上ったところにある、ワークスペース。 領域が明らかに分断されているので、作業は集中して行えますが、上部空間は繋がっているので、周りの様子が伝わってきて、全体の気配を感じながら作業を行えるということも言えます。 |
吹抜けとスキップフロアを組み合わせた例です。 スキップフロアで下方向へ数段分、、吹抜けで上方向ほぼ1フロア分、高さが広がることにより、リビングスペースは、より開放感のある空間に仕上がりました。 ダイニングキッチンとの差を感じることで相対的にもリビングの広がりを感じることが出来ます。 |
私だけのスペース、というおもむきのピアノ室。 壁に囲まれた空間ではありませんが、確かに領域としてピアノ室然としています。 適度なプライバシー感と、適度な開放感を目指しました。 ここなら練習も集中してできますが、家族の様子は伝わってきます。 今回はスキップフロアをご紹介しました。 視覚効果として、広がりを感じることもそうですが、空間の変化を楽しむのにもとても有効な手法だと思います。 壁を作らずに領域を変えるという意味と、空間は同じだけれど、それぞれの役割を空間で示すということも出来ます。 広い家でもスキップフロアはもちろん楽しめますが、狭いスペースに、壁を作らずに領域を変えられるというメリットを活かして、限られた空間にこそスキップフロアという手法を試していただきたいと思います。 |
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